ダンゴムシに似ているもの一覧
ダンゴムシのようでダンゴムシでない。そんなダンゴムシライクなものを、ジャンルを問わず紹介していきたいと思います。
細長いダンゴムシ
ダンゴムシにそっくりだけど黒くて少し細長い・・・その生き物はシデムシの幼虫かもしれません。
シデムシは甲殻類ではなく昆虫類で、コガネムシやカブトムシの仲間です。成虫はコガネムシやカメムシに似ていますが、幼虫はたしかにダンゴムシに似ています。
よく見ると、まずダンゴムシと違って色が黒いです。そしてダンゴムシよりもサイズがかなり大きいです。体の構造もダンゴムシと違ってお尻がすぼまっています。決定的に違うのは昆虫なので脚が3対6本しかないところです。
割としなやかで、裏返ると体をくねって一瞬で元に戻ります。さらに背中の質感や体の厚さを見ると、ダンゴムシに似ているというよりもワラジムシに似ています。
シデムシは動物の死体を土に埋める習性をもっているとのことで少し変わった昆虫です。なんとなく見た目は似ていますが、ダンゴムシではありません。
さらに、ダンゴムシにもシデムシの幼虫にも似ているアメリカミズアブの幼虫というのもいます。
写真は、自信ないですがたぶんアブ系の幼虫だと思います。テーブルの上で発見しました・・・。1cmくらいで、遠目では小さなワラジムシのような感じでした。脚はなく、裏も表も見分けがつきませんでしたが、コロコロすると体をひねってどちらかの面に向き直すので、彼の中では裏表はあるようです。写真の左側方向に、尺取り虫のように前進していました。
ダンゴムシとゾウリムシ
ダンゴムシに似ているというわけではありませんが、よく引き合いに出されるのがゾウリムシです。
しかし、ゾウリムシはダンゴムシとはまったく関係ありません。ダンゴムシ→ワラジムシ→ゾウリムシという連想があるので混乱しがちですが、生物学的にゾウリムシは単細胞生物なのでまったくといっていいほどダンゴムシとは違う生き物です。
生態もまったく違い、ゾウリムシは池などの水中に生きている非常に小さな生き物です。なお紛らわしい話になりますが、ゾウリムシの仲間に思えるミジンコは実は甲殻類なのでダンゴムシの仲間といえます。
ライブロックに張り付いているダンゴムシ
海の岩場にダンゴムシが張り付いていたら、それはヒザラガイです。
ヒザラガイは軟体動物の貝の一種で、よくライブロックや海岸の浅瀬の岩などに張り付いていて、ダンゴムシに似ています。
背面に8枚の殻を持っていてそれがまるでダンゴムシの背甲のように見えます。また動画だけで実際に見たことはありませんが、剥がすとゆっくりではありますがダンゴムシのように丸まっていました。
生息場所や大きさが違うので勘違いするようなことはありませんが、知らない人が見るとダンゴムシにそっくりだと思うに違いありません。
グスタフとダンゴムシ
生物のような兵器が登場するゾイドという有名なおもちゃシリーズがありますが、その中でダンゴムシのようなグスタフという兵器が登場します。
恐竜型などの派手な兵器が戦闘を繰り広げるなかで、残念ながらグスタフは輸送運搬用といった地味な役割でしたが、独自の魅力があって存在感は強かったように思います。
カタツムリのようにも見えますが「身を丸く固めて」といった設定のようなので、おそらくはダンゴムシがモデルかと思います。
とても長いダンゴムシ
間違えるほどではないですがヤスデもダンゴムシに似ています。
ダンゴムシを長くしたような感じです。生息場所も似ていて、刺激すると体を巻いてうずくまるのでダンゴムシに通ずるところもあります。採集後にダンゴムシに混じってヤスデが入っていることもありました。
王蟲(オーム)
有名な漫画「風の谷のナウシカ」に登場するインパクトの強い王蟲は、やはりそのビジュアルからダンゴムシを連想させます。作中では王蟲の抜け殻は刃物などに利用されるほどの素材で利用価値が高い設定ですが、実際のダンゴムシの抜け殻はパリパリです。
ワラジムシ
ダンゴムシに似ている生き物代表といえばワラジムシです。あまりにも似ているので個別に紹介していますので「ダンゴムシとワラジムシの違いと関係」をご覧ください。
ダイオウグソクムシ
ワラジムシほどではありませんが、深海のダンゴムシともいえるダイオウグソクムシもやはりダンゴムシに似ています。ダイオウグソクムシに関しては「ダイオウグソクムシとダンゴムシ」をご覧ください。