ダンゴムシの飼い方

ダンゴムシの飼い方について、いろいろな方法や注意点などを紹介しています。

ふつうの飼い方

ダンゴムシはほかの昆虫よりもかんたんに飼える生き物なので、身の回りにある道具で飼育できます。まずはダンゴムシの超かんたんな飼い方を紹介します。

用意するもの

  • ケース
  • 枯れ葉

ケースは虫かごや水槽のほか、プラスチックケースや瓶・缶など、基本的には何でもOKですが、紙や段ボールなどの水に弱いものはNGです。また、ふたをすると密閉される場合には、空気穴を開けておきます。ケースに枯れ葉を入れてダンゴムシを入れれば、もうダンゴムシ飼ってます!

かんたんなダンゴムシの飼い方
かんたんなダンゴムシの飼い方

日々の世話

ダンゴムシは乾燥に弱く、水気や湿気の無い場所だと数日もしないうちに乾燥して死んでしまいます。なので、ダンゴムシの飼育では水分補給がとても大切になります。きり吹きなどを使って乾燥しないように注意しましょう。なお、きり吹きの場合は噴射によって枯れ葉や糞などが舞い上がる場合があるので、スポイトやノズル瓶(洗浄瓶)などもおすすめです。

きり吹き・ノズル瓶や洗浄瓶
きり吹き・ノズル瓶や洗浄瓶

えさに関しては「ダンゴムシの食べ物。定番のえさとランキングとおすすめ」をご覧ください。

水やりの注意点

ダンゴムシのおなかには空気を吸うところがあり、そこを濡らしてしまうと息ができなくなって死んでしまいます。すぐさま死んでしまうというわけではないですが、できるだけダンゴムシに直接水がかからないように注意しましょう。ダンゴムシの居ないところや、枯れ葉、ケースの壁などを狙うと良いでしょう。

いろいろな飼い方

ここからはいろいろなダンゴムシの飼い方を紹介します。

土を入れる

枯れ葉だけでは物足りないと感じたら、土を入れてみましょう。自然に近い環境になり、また水分管理の面でも効果的です。また、ダンゴムシは土に潜って隠れるのが好きなので、ひょっとしたらストレスも少ないかもしれません。

土を入れたダンゴムシの飼育ケース
土を入れたダンゴムシの飼育ケース

キッチンペーパーを敷く

土の代わりに湿らせたキッチンペーパーを敷いても飼育できます。キッチンペーパーが常に湿っている状態(べちょべちょはやりすぎ)を保つことがこの飼育方法のコツです。見た目ではわからないので触って乾燥していないか確かめてください。

この飼育方法の欠点は、キッチンペーパーが白いためにダンゴムシの糞がやたらと目立つことです。ダンゴムシがいかに糞をたくさんするかがわかりますが、気分的に頻繁にキッチンペーパーを交換するはめになると思います。

プラケースとキッチンペーパーによる飼育
プラケースとキッチンペーパーによる飼育

缶で飼う

ダンゴムシは缶でも飼えます。缶に土を敷いて枯れ葉を入れて、ふたに穴を開けて完成です。常に湿気のある状態になりますが、そう簡単にはサビないと思います。

ふた付きの缶の場合は光が遮断されるので、暗やみが好きなダンゴムシとしては良い環境だとは思いますが、日照サイクルが掴めない面もあると思うので、生理機能になんらかの影響(睡眠や冬眠などに)が及ぶ可能性が無いともいえませんが、まあ大丈夫かと思います。

缶(灰皿)によるダンゴムシの飼育
缶(灰皿)によるダンゴムシの飼育(6cm×6cm×3cm)

瓶で飼う

ダンゴムシは瓶でも飼えます。缶の飼育とほとんど同じ要領で飼うことができます。参考写真は、軽石を混ぜた土を敷いて枯れ葉を入れて2匹飼っていたものです。観察に向いている方法かと思います。

瓶によるダンゴムシの飼育
瓶によるダンゴムシの飼育(65mmΦ×65mm)

発泡スチロールで飼う

発泡スチロールによるダンゴムシの飼育
発泡スチロールによるダンゴムシの飼育

発泡スチロールの容器でも飼育が可能です。プラケースと同じように飼えますが、ただダンゴムシは発泡スチロールを登ることができるので、ふたをするか、または壁を加工する必要があります。参考画像では、クリアファイルなどの滑る素材のものを壁にボンドなどで貼り付けています。

一度、ダンゴムシが(隠れて)発泡スチロールの壁(加工していない部分)をかじっていたのを目撃したことがあります。なんとなくバツの悪そうな様子だったので、ひょっとしたら脱出を計っていたのかもしれませんね。

土について

土は腐葉土が適していますが、ダンゴムシがいたところの土でも大丈夫です。カビが生えやすかったりダンゴムシの具合が良くないと見受けられる場合は、日光などで消毒すると良いかもしれません。天気のよい日に外に新聞紙やシートなどを敷いて、そこに土を薄く敷き乾燥するまで放置しておくと良いようです。